すべては僕が悪かった。
少しの油断
たったそれだけのことで一番大切な人を無くすなんて
思っても見なかった。
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「スパーダ?なに考え込んでるの?」
「ん?あ、いや何でもねえよ。それよりルカ」
「なに?」
「この旅が終わったら言いたい事があんだ。そん時はちゃんと真面目に、聞いて欲しい。」
「・・・?うん。分かったけど・・・スパーダどうしたの?いきなり・・・」
「あ、あぁ。ちょっと考え事してたんだ。悪ィな。」
そのとき、後ろからドスドスと荒い足音を立てながらイリアが近づいてきた。
「ちょっと!あんたたち!とっとと出るわよ、早くしなさいっ!」
「うわわっ!ちょっと待ってよイリア~」
そう言って駆け出す。
このときはあんな結末になるとは知らず、まだみんな笑顔だった。
こんな幸せがずっと続く・・・
そうみんながみんな思っていたことだった。
今日はギルドの依頼を受けてお金を集める。
最終決戦が近いのを気にして奮発した高い防御性の防具をそろえることになったのだ。
どれもこれも当たり前のように高い。
経験値も上がりお金も集まる、ギルドは最高の場所となっていた。
依頼内容はいたって簡単だった。
果物ナイフを試す、
ただそれだけのもの。戦闘回数も経験値の一部となることを考えると
全員の意見一致でこれになった。
「いたわっ!いくわよ、みんな!」
イリアの声で戦闘が始まる。
「・・・・・・・シャープネス!」
続けてアンジュの声も聞こえた。力が湧き出てくるのが実感できる。
いるのは3体。ヘマをしなければ楽勝だろう。
そのときだった。
「ルカっ!」
「-え?」
すぐさま上を見上げる。
目の前に炎の玉が降ってくるのが見えた。
「あ・・・」
死ぬ。
直感的に思った。
こんなにも自分の死期が早いとは考えたこともなかった。
ドンッと腹を圧迫されるような苦しみが襲う。
押された?誰に、何で?
かなりの時間が経ったのに、
死んでないことにしばらく気付けなかった。
ぼやけた視界に真っ先に写ったものは
床に無造作に倒れる自分が唯一心を許していた人だった。
一瞬幻だと感じ気を失いそうになる。
周りの仲間達が真っ青な顔をして駆け寄ってくるのも見えた。
その行動によって暗闇の意識がだんだんと戻ってきた、
正気に戻るのと同時にエルマーナの泣きじゃくる声が耳を通る。
なに?何かあったの?
聞きたくない。でも
知らなくちゃいけない気がする。
「ど、うしたの?みんな・・・」
「スパーダ君が!・・・ッ早くルカ君も手伝って!応急処置を・・・!」
「え・・・」
ふらつく足で仲間達の方へ歩く。
何ていったの?
スパーダに・・・応急処置?
なんで・・・。
ひざまずく仲間達の間からのぞく。
そこには幻だと感じていたスパーダの姿があった。
「な、んで・・・うそ!嘘でしょ!?嘘って言ってよ!ねえ!!」
周りを見渡す。
応急処置も手遅れだったのか皆がそれ相応の顔をしていた。
「まだ聞かせてもらってないっ!旅が終わったら、言うって言ってたこと・・・まだ、聞いてないよ・・・」
「まずはベルフォルマの家に連れて行こう。」
リカルドがそう言ってるが動く気がしない。
横からアンジュが支えて立たせてくれた。
スパーダの家に寄った後、すぐに旅のメンバーから抜けた。
そして立てられたばかりのスパーダの墓の前に膝をつく。
そして自分の持っていた大剣をわき腹に刺した。
すぐに生暖かいものが流れてくるのがわかる。
「これで・・・聞けるね。また会えるよ、スパーダ・・・」
そう言って静かに目を閉じた。
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初めての死ネタ?!
んー・・・シリアス苦手だ・・・;;