『なあ、ヨハン』
『どうした十代?何か悩み事か?』
『そうじゃないけど・・・俺さ、―――』
『・・・っ、』
『だからさ、ばいばい。ヨハン・・・』
『十代・・・?十代ッ!!』
「・・・・ハン、・・ヨハン!」
「っ!?・・・はぁっ、・・・じゅ、だい?」
「他の誰に見えるんだよ。すごく魘されてた。・・・大丈夫か?」
なんだ、夢か・・・。
まだ大切なものを失ったわけじゃなかった・・・
でも、あれは――。
「なあ、十代・・・?」
「ん?どうしたヨハン?・・・って、うわっ!」
「・・・ごめんな十代、だけど少し・・・ほんとに少しだけでいいから」
「・・・、どうしたヨハン?なんかあったのか・・・?」
十代の腕が自分の背中に回ったのが分かる。
それに答えるように十代の背中にまわしていた腕に少しだけ力をこめた。
「十代は、」
「・・・俺、?」
「十代は・・・なにか今、俺に隠してることがあるか・・・?」
「・・・・・!」
「・・・十代?」
「な、なに言ってんだヨハン?俺がお前に隠してることなんて・・・」
「・・・そうだよな。疑って悪かった、」
「・・・・・・」
「よし!遅刻しないうちに学校行こうぜ。」
「ああ・・・」
確かに、所詮は夢のはなしだ。
そんなものが現実になるはずがない。
安心しきったヨハンは目を伏せたまま黙った十代に気づくことはなかった。
『いいのかい、十代?』
『・・・ユベル』
『こんなこと言いたくないけど、離れたくないんだろう?ヨハンと。』
『いいんだ・・・。それに、俺はもう人じゃない。これ以上ヨハンとは・・・いられない』
『十代・・・』
『へ、いき・・・なはずだったんだけどな・・・。』
『・・・・・』
『ごめ・・・っ、ユベル。しばらく一人にしてくれ・・・』
『・・・分かった』
「・・・ふ、・・・、っ・・・」
「十代ーっ、デュエル・・・って十代ッ!?どうした、泣いてるのか!?」
「・・・ヨハ、ン」
「どうした十代?・・・誰かになんかされたか?」
「ちがっ・・・うけど・・・。」
「・・・俺、なんかしたか・・・?」
「そ、うじゃなくて!・・・ヨハンに、言わなきゃ・・・いけないことが・・・」
「・・・・・・」
「わか、れよ・・・?」
「・・・原因、俺か?」
「ヨハンの所為じゃない・・・!」
「じゃあ、何でッ!」
「もう、俺・・・人間じゃない・・・っ!」
「・・・理由はそれだけか?、十代」
「ちがう・・・、俺といると迷惑がかかる・・・。この前だって・・・!」
「迷惑なんてどうでもいい」
「え・・・」
「十代は、俺のことが嫌いになって別れたいのか?」
「違う!そんなこと・・・っ!」
「じゃあ、別れる必要なんてないじゃないか」
「・・・だからっ」
「だからも何もない。俺は十代の為なら死ぬ覚悟で生きてる。」
「・・・っ」
「十代がどんなものになろうと俺は十代だけを愛することを決めた、それが人間じゃなくても、だ。」
「・・・じゃあ、」
「別れるなんて、そんなこと言うなよ。結構傷つくんだぜ?」
「あ・・・」
ヨハンのためを思ってしたことが
逆にヨハンを傷つけてしまった、
これから俺がヨハンのためにできること――
「なあ十代、卒業したら、さ」
「・・・卒業、したら?」
「一緒に暮らさないか?」
「・・・俺でいい、のか・・・?だって、」
「十代、俺の決意はそんな脆くないって」
「・・・ほんとに、後悔しないか・・・?」
「当たり前だ、バカ十代!」
「な・・・っ!バカとは何だよ、バカヨハンっ!」
「ははっ、どうせ俺は十代バカだよー」
「アホヨハンっ!」
「アホは酷いだろー、十代?」
「へへっ、なあヨハンっ!」
「んー?」
「末永く、よろしく頼むぜっ!」
「・・・!・・・ああっ!」
人間っておかしなもの
不幸を幸せに変えることだってできる。
さあ扉を開けて
幸せという名の鐘のもと
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な に が 書 き た か っ た ん だ !
頭がおかしな私。
少し涙目。