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目の前の男が怖くてしかたない。

男って・・・言ったら確実に・・・。

そう考えるのが何よりも恐ろしかった。

ふと一瞬、脳裏に浮かんだのは

あの綺麗な緑・・・。

灰色の優しい眼差し・・・。


なんでだろう


なぜ今あの人を自分は思い浮かべているんだろう。


「こんな時に考え事かぁ?」

「っ・・・!!」


男の手が、服の上から上半身を弄ってるのが分かる。

怖い怖い怖い怖い

助けて・・・


「す、ぱーだぁ・・・」

「へっ、彼氏かよ?あいにくその彼氏さんはいねェみたいだけどなぁ?」


「ちがっ・・・。スパー、ダは仲、間だからぁ」


なんでスパーダしか思い浮かばないんだろう。

他にも僕にはイリアがいる。

アンジュもエルマーナもリカルドさんもいる・・・のに。

自分の頭に思い浮かぶのは


あの人だけ




さっきから気になってた・・・。

なんで?男の弄る手が止まっている。

そして視線も僕の方に向いてない。


「おめェ等、なにやってんだ、あぁ?」


あぁ、ついに僕もおかしくなった。

幻聴が聞こえる・・・。


「そこから、退け。」

あきらかに殺意が込められた言葉だった。


夢じゃ・・・ない?



自分の周りから男がいなくなったのを

何秒か後に理解した。


「ルカ、お前この服なんだよ。最初お前だって気付かなかったじゃねェか」


座り込んでいるルカの目線に合わせながら話す。

「な、んで・・・?」

























 

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